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こんにちは、としぶんです(@toshibunbun)。
躁うつ病の妻に対する毒を吐くつもりでこのツイッターを始めましたが、気持ちが整理されるにつれて、様々なことを考えるようになりました。
以前、会社にいるときにうつ病で辞めた女性を思い出しました。
その女性への謝罪の意味も込めて、このブログに記しておくことにしました。
女性上司からのパワハラで、その女性はうつ病に
うつ病になった女性は、女性上司のパワハラによるものでした。しかもその女性上司の直属の上司が私でした。
彼女は、もともとうつ病だったわけではありません。
あくまで業務のストレスによるものです。女性上司からの度重なる叱責によって、うつ病を発症させてしまったのです。
女性上司もストレスを抱えていた
でもこの女性上司だけを責めるわけにはいきません。何しろ女性上司の管理責任は私にあるのですから。
うつ病になった女性は一生懸命仕事する人でした。しかし仕事ののみ込みが悪く、要領が悪かったのです。
女性上司は悩んでいました。どうしたら仕事ができるようになるのか。私も相談を受けていました。
そしてわたしは、この女性上司の指導を期待していました。いや、いま思えばわたし自身が彼女への指導から逃げていたのかもしれません。
そして、このわたしの行為が女性上司にもストレスを与えることになってしまったのです。
この女性上司の指導能力は高くありませんでした。私はそれを知ってましたが、責任者である彼女に任せてしまったのです。
女性上司は、彼女に対して厳しく指導するようになりました。それこそ彼女だけに厳しい態度で業務に当たっていました。周りのスタッフが引くほどです。
彼女のうつ症状が顕著に~長い休職へ
そしてだんだんうつ症状が出始めたのです。
彼女はその時 、自分自身の症状が「うつ」であるとは気がつきませんでした。
むしろ自分自身は、ストレスに強い人間だと思っていたからです。
しかしそれが仇となってしまって、うつ病に気が付くのが遅くなってしまいました。
気が付いた時には自殺寸前のところまで追い込まれていたのです。
自殺寸前というのは、後から本人から聞いた話です。
通勤で駅まで行ったときに、死にたいという衝動にかられたものの、その場で精神科クリニックを探し、クリニックに飛び込んだそうです。
ただしそこから長い治療が必要となりました。当然、医師からは就業不可となり、仕事を休むことになったのです。
そこまで追い込んでいることを、女性上司を始め、誰も気が付いていませんでした。
その状況になって始めて、女性上司のパワハラも明らかになったのです。
どこまでがパワハラなのか指導なのか、そんな議論もありましたが、そんなことよりも一人の女性を病気までのことをしたのは事実です。
うつ病から回復するも彼女は退職へ
それから随分と時間が経ち、うつ病を発症した彼女と私が面談することになりました。
女性上司は面談の場から外しました。彼女の希望もあったからです。
その場で彼女の口からすべて真実を聞きました。そして退職したいということでした。
わたしは今までの経緯を謝罪し、退職を受け入れました。
女性上司と彼女が顔を合わすことはありませんでした。
しかし彼女の気持ちや経緯はすべて私から女性上司に伝えました。そこではじめて自分のしてきたことを心から反省されました。
そして自ら役職を外してほしいと希望され、その後その女性上司も退職されまることになりました。
彼女はうつ病から健康を取り戻し、幸せな生活を
実はそれからも、うつ病を発症した彼女とは連絡を取り合ってます。
その後別の職場で社会復帰でき、職場に恵まれているそうです。
現在のご主人とも知り合い、今は仕事はされていませんが、子供と共に幸せな生活をされています。
うつ病で苦しむ人へ~勤めている会社にしがみつく必要はない!
私の反省と共にこの記事を書きました。
私がこの記事で何を言いたかったのかというと、職場の人間関係に悩んでいるのであれば、無理してしがみつくことはないと言うことです。
身体を壊すくらいなら、迷わず退職してください。
私は早く彼女の気持ちに気付いてあげたかった。そしたら彼女のことも、女性上司も救えることができたからです。
この社会はみんなが余裕なく働いています。他人を思いやる余裕がないのです。悪い人なんて、本当はそれほど多くありません。
自分のことを理解してくれないという人がいるのであれば、それは「理解する余裕がない」という人です。
余裕がない人に、「理解してくれ」といっても無理なのです。だからそのような人には関わらないほうがいいと考えています。
うつ病の人が社会で生きていくために
躁うつ病の妻は、無理に人と関わらないようになりました。
それが自分にとって、また子供や私にとってもそれが一番いいと悟ったからです。
ゆとりがない社会です。
だからできるならば自分がゆとりを持てるようにしましょう。
それが自分を守ることになるのですから。