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こんにちは、としぶんです(@toshibunbun)。
ツイッターを見ていると時折「死にたい」「消えたい」「疲れた」などと、かなりネガティブな発言を見かけることがあります。
また「パートナーが死にたいと言っているけど、どうすればいい?」というDMがちょくちょく来るようになりました。
躁うつ病(双極性障害Ⅰ型)の妻からは「死にたい」という言葉を聞いたことはありませんが、妻の祖父は自殺しており、妻の父からも自殺企図や自殺未遂があったことからかなり注意しています。
わたしはケアマネを10年ほどしていたのですが、お年寄りから何度も「もう死にたい」という言葉を聞きました。実際に命を絶たれた方も何人かおられます。
そのような支援経験から、わたしのようにサポートする側が「死にたい」「消えたい」「疲れた」と言われた場合、どのようにすればいいのかわたしなりの見解をお伝えします。
「死にたい」と言っている人は本当に自殺してしまうリスクがあることを理解する
冒頭にも述べましたが、わたしはケアマネとして支援しているにも関わらず自殺をされてしまったということが何度かあります。
この何名かの人たちについて、振り返ってみたいと思います。
この人たちからはよく「死にたい」という言葉を聞いていました。みなさん精神疾患をお持ちでしたので、わたしも注意して支援するようにしていたのです。
特に「死にたい」「消えたい」という言葉が出るときは調子が悪い時期で、つらい気持ちを理解しつつ、本人の負担を軽減できるように努めていました。
とはいうものの割と頻回に「死にたい」「消えたい」と言われるものですから、「死にたい・消えたいと言っても自殺はしない」と安易に考えていたのかもしれません。
これはわたしの油断ですから、わたしの支援方法の失敗だと感じています。
そしてその人たちから「死にたい」「消えたい」という言葉を聞かない時期がありました。少し調子が改善したときですね。
実はこの「死にたい」「消えたい」という言葉を聞かない時期 に自殺されています。
「死にたい」「消えたい」と言わない時期に要注意しなければならない理由
あくまでわたしの経験によるものではありますが、「死にたい」「消えたい」という時期は、本当に調子が悪いときですので、そのように感じていてもなかなか行動できないのかもしれません。
もちろんそれは絶対的なものではなく、注意は必要なのですが。
わたしの経験からのものではありますが、むしろ調子が少しでも上向きになって、自分自身が行動できるようになったときが注意すべき時期なのかと感じています。
「死にたい」「消えたい」気持ちはそのままで、自殺行為ができるような状態なのですから。
「死にたい」「消えたい」という人との距離感に注意するとは言うものの…
少し冷たい話になるかもしれませんが、わたしはケアマネ時代に「死にたい」「消えたい」という人と接するとき、距離感を難しく感じました。
というのも、自殺企図を抱いている人は「この死にたいほど苦しい気持ちを何とかしてほしい」とすがるような思いで接して来られます。
ここでこの気持ちを受け入れて同情してしまうと、自分自身が相手の自殺企図と同調して苦しくなってしまいます。
これはケアマネが行う相談援助技術においては、良くない方法であると言われています。
あくまで「気持ちを受け止める」ことが大事で、受け入れてしまってはダメなんです。
「同情うつ」といって、自殺企図の本人と同調してしまうことで引き起こすうつ病になってしまうことがあります。
実際、わたしがケアマネとして働いていた地域には、「同情うつによる自殺」を図ってしまったケアマネがいるので、他人ごとではありません。
とはいっても、ケアマネですら距離感を取るのが難しいのに、家族やパートナーなど近距離にいる場合においては、自分自身を保っておける距離を取るのは相当難しいように思います。
わたしは妻に対して「温かい無関心」をモットーにしていますが、躁転している場合にはハイテンション過ぎて、無関心ではいられませんから。
やはり頼るべきは病院や専門医
「死にたい」「消えたい」というような言葉がある場合は、その人がそれくらい苦しんでいると理解すべきです。
「かまってちゃん」なんて言われることもありますが、とんでもないことです。
確かにツイッターでも「死にたい」とつぶやいた次の日に、ランチに行ったなどというツイートをみると、そのように理解するのも無理のないことかもしれません。
でもやはりそのときの波で、死にたい衝動に襲われていることは確かです。夜になると急に不安になるようなことは多いですからね。
わたしの妻が「死にたい」といったならば、まずはその気持ちを受け止めるようにします。
そして速やかに病院の先生に連絡や報告を行います。結局は病院や薬に頼らざるを得ないのではないかと感じるのです。
妻に過去2度あった大きな躁転の際には、「暴言」「暴れる」「幻聴」などがかなり強く起こりました。このときには、本人が自殺するのではないかと本気で思いました。
だからすぐに病院に連絡し、診てもらうことにしたのです。結果的にはわたしはこれで良かったと感じています。
いずれにしても、「死にたい」「消えたい」というのはよっぽどのことですから、まずはその思いを楽にしてあげることが先決ではないかと考えます。