躁うつ病という病気

双極性障害(躁うつ病)の妻を支える家族として「疲れた」と感じるのは甘えなのか限界点なのか

こんにちは、としぶんです(@toshibunbun)。

ツイッターで日々情報発信していると、双極性障害(躁うつ病)の人だけではなく、サポートされている方からもご連絡頂くようになりました。

またサポートされている方のツイートもたくさん見かけます。

サポートをしていてかなり辛い状況が続いて、

「もう限界・・・」という意見と
「わたしが甘えているだけなの?」という意見を見かけます。

この両極端の意見は、とても良く理解できます。わたしも日々の生活のなかで辛いと感じるときには、やはり「甘え」と「限界」その2つが頭をめぐってますから。

わたしが今そんな状況を乗り越えることができているのは、医師や病院スタッフのおかげだと感じています。

双極性障害の症状だと理解していても心穏やかにサポートし続けることはできない

双極性障害は、サポートしている人であればご存知の通り、躁と鬱(うつ)の症状が現れる病気です。

うつ症状が長く続きますが、時折、躁の顔を現します。

正直、この病気ではない人がこの両極端とも言える症状を受け入れて、サポートすることは至難の業でしょう。

わたしの妻は、うつ症状の時期は一日をほぼほぼ寝て過ごします。わたしと顔を合わせて「おはよう」の一言が言えないくらいに疲弊しています。

しかしいったん躁転してしまうと、寝なくても平気なくらいにハイテンションになります。

この状況の変化を身近にいても、なかなか理解することはできず、受け入れることもできません。

本人のためを思ってサポートしている内容でも、躁転しているときには受け入れられないことが多くなります。時には暴言や暴力で反抗されることもありますから。

躁転しているときには、本人のテンションが高いので、友人や知人との関係も密になってきます。うつ症状が強いときには、人と関わることができませんから。

するとその知人が、サポートしている私のような立場の者に対して、

「奥さん(ご主人)、元気になって良かったね!」

なんて喜ばれることが多くなります。

ホントは躁転しているだけで元気になっているんじゃないのに・・・。

このようなふとした一言が、「自分自身は甘えているだけだろうか」と追いこんでしまうことになるのです。

「甘えなのか・限界点なのか」そう感じているのならばかなり疲弊している証拠

わたし自身は、今思えば「甘えなのか」「限界点なのか」と考えていた時期は、かなり妻のサポートに疲弊していたと感じています。

悪くいいますと、抱え込みすごていたのかもしれません。

当時、子供も小さかったので「子供に心配をかけてはいけない」という意識が強くありました。そういうプレッシャーも大きかったですね。

周りの人たちから、サポートしている自分自身の辛さを理解してくれない、

サポートしても妻から反発される、このような状況ではストレスを抱えない人なんていません。

わたしはまだ男性ですから、何かあっても力ずくで抑えることができますが、男性の双極性障害の方が躁転した場合、その奥さまでは抑えることはできないでしょう。

ハイテンションのときに、怒鳴り散らされるようなことがあれば、恐怖に感じるでしょうし、場合によっては暴力を振るわれているような人もおられるのではないでしょうか。

暴力って手を挙げるようなことだけではなく、言葉の暴力や性の暴力もあります。

わたしは実際、妻からそのような暴力を受けましたが、女性から受けるのと男性から受けるのとでは違いますから。

冷静に思い返してみれば、このような状況をただただ我慢するというのは、やはり甘えではなく、限界点に達しているといえます。

だからもう我慢せずに離婚する、という人もおられるのですが、何とか状況を打開したいということであれば、適切な治療に結びつけることが大事になってくるでしょう。

「支えなきゃ」と思い過ぎないようにすることが大事

このツイートにも記しましたが、わたしがストレスを抱えることは、本人にも家族にとっても良くないことです。

そんな中で、わたしはいろいろなことを病院の先生に相談することで、乗り越えてきました。

確かに精神病院への受診は嫌がります。わたしの妻も最初は全力で嫌がりました。

「キ○ガイ扱いするな!」と。

同じようなお話を、サポートしている人たちからも聞きます。

でも本人自身はもはや自分をうまくコントロールすることができませんので、なんとしてでも病院につなげなければ良くなることはありません。

わたしが思うに、双極性障害の治療って、本人が病気の自覚をすることが大事なのではないでしょうか。

だからもし病院に行かないのなら、なんとか行く方法を考えるべきでしょう。

信頼している友人や上司なら一緒に行ってくれるかもしれませんし、親や兄弟の言うことなら聞いてくれるかもしれません。

それは本人でなければ分かりませんが、妻の場合は最終的にわたしの説得に応じてくれました。

2度の入院を経ましたけど、結果的に本人が病気の理解をして、薬と通院だけは欠かさないようになりました。

軽躁の時期は時折あり、うつ症状は日常的にあるものの、わたし自身はホッとできる時間が増えたように思います。

もし本人が病院に行かないとしても、サポートしている家族だけが病院の相談員さんに相談するなんてこともできます。いずれにしても自分自身だけが孤立しないようにするこが大事ではないでしょうか。

 

ABOUT ME
としぶん
妻と子供二人で生活している旦那。 会社を退職し、躁うつ病の妻をサポートしながらフリーランスとして働いています。主任ケアマネ、社会福祉士、介護福祉士の経験を活かして、現在はライティングやコンテンツ作成、WEB集客コンサルとして活躍しています。 妻には悪いけど、ストレスを抱えていることが多くある。 うまく吐き出すためにこのブログを始めました!
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