こんんちは、としぶんです(@toshibunbun)。躁うつ病(双極性障害)の妻をサポートして、今年で7年になります(詳しくはとしぶんの「プロフィール」を見てくださいね)。
精神疾患の人をサポートしているなら、正論を言ってしまったことありませんか?これ絶対にあると思うんですね。
わたしの妻には、「寝てばかりだと身体に悪い」ということは、この病気を発症する前にさんざん言いましたし、「頑張れ!」「こうしておくべき」「こうあるべき」みたいなこともたくさん言いました。
今は「できないものはしょうがない」「悪くなるくらいならゆっくりしてほしい」と思えるのですが、最初からそうだったわけではないのですね。
この「正論」について、わたしの考え方をお伝えします。
サポート側から見た「正論」
わたしはサポート側の人間として、正論を言ってしまう気持ちは十分に分かります。
躁転しているときなんて、「近所の人から盗聴されてる!」って泣き叫びましたからね。「そんなわけないやろ」と言いましたよ、さすがに。
うつ症状がひどく一日中寝てばかりのときでも、「寝てばかりだと身体に毒だよ」と言いました。本当に寝たきりになるんじゃないかと心配しましたから。
あくまでサポート側から見れば、これらの言動はホントに正論だと思います。
でも正論だからすべて正しいわけではないということなんでしょうね。
特にわたしのように男性の人は正論を言ってしまいがちではないでしょうか。
でも病気の本人からすれば正論を言ってほしいわけじゃないんですよね。寝てばかりだと身体に悪いなんて誰でも理解できていますから。
やはり正論は理解していても、身体が付いてこない、できないんだということをサポート側は理解してあげるべきでしょう。
それでいて、どのようにサポートするべきなのか考えていくことが、お互いに健康的な関わり方だと思うんですね。
だからわたしは「温かく無関心」という関わり方を実践しているんですが、うつ症状が強い妻にとっては、最適だなと感じているのです。
でも「正論」を言わないのが正論だとも思わないよ
わたしは躁うつ病(双極性障害)の妻との日常を、ツイッター(@toshibunbun)やインスタグラム(toshibunbun_soukyoku)で発信していますが、同じようにサポートしている人から相談を受けることが多くなりました。
もちろん精神疾患ご本人とのやり取りも日常的です。
また少し話はずれるのですが、わたしはフリーランスとしてメンタルクリニックのコラムを執筆していたりすることもあって、精神科の医師やスタッフとのやり取りも頻繁に行っています。
そんなこともこのブログで公開していますから、専門家のように思っていただいている方もおられるのかもしれません。
でもわたしが経験してきたサポート方法が、すべて正しいわけではなく、すべての人に実践してほしいものではないということなのです。
精神疾患の方とたくさん関わっていくなかで、個人差があることをとても実感しているからです。
「どう接して良いのか分からない」というご質問をたびたび頂きますが、接していくなかで判断していくしかないのかなと思ってます。
わたしの妻は「正論」なんて言って欲しくないタイプです。「そんなこと言われても、できない」と言いますからね。
でもひょっとしたら「正論」を言われて奮起する人もいるかもしれない。
「頑張れ」という言葉も言われて嫌な人も多いけど、言ってほしい人だっているかもしれませんから。
「正論」に関しては、その人の性格なども影響しますから、やはり「正論」を言わないのが正論ではないようにも思うんです。
大事なのはサポートする側の人の心なんでしょう。正論言われてむかつく人もいれば、正論言われて素直に聞ける人がいますからね(笑)。
サポート側も正論を言われて傷つくことがあります
くどくどとサポート側であるわたしの意見をお伝えしましたが、サポート側のわたしも第三者から正論を言われて、傷つくことや腹の立つこともあります。
「そんなこと、言われなくてもわかってるよ!」
ということは、妻からも言われますし、親からも言われますし、周りの人たちからも言われます。
わたし自身は正論を言われて、傷つくタイプなんでしょう。正直、そのまま受けとめることなんてできない、ヘタレ野郎です。
「頑張れ!」→「お前が頑張れよ!」
いつも心のなかではこんなふうに思ってます。
だから妻にも頑張れなんて言わないですし、極力、正論なんて言わずに元気でいてくれればそれでいいかなと思うんです。
ご意見をお伝えください!
あくまでサポート側の意見として、述べてきました。
まあひとりの勝手な意見だと笑ってすませてください。
精神疾患のご本人からもご意見があれば、どんどんツイッター(@toshibunbun)やインスタグラム(toshibunbun_soukyoku)までご意見をお伝えください。
いつも貴重なご意見をお聞かせいただいて、本当に感謝しています。
このブログでもそれらを反映して、双極性障害をはじめとする精神疾患のサポートをしている人に役に立てばと思ってます。