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こんにちは、としぶんです(@toshibunbun)。
よくツイートを見ていると、うつ病などの精神疾患で休職している人が、会社の上司から
「おまえ、甘えてるんじゃないか?」
「おまえの考えは甘いんだよ!」
と言われている人がいます。
精神疾患の人にそんなことをいうヤツに言ってやろう!
「自己成長をせずに、他人には上司面しているお前が甘えているんだよ!」
「甘えるな」と説教されて、「分かりました、もう甘えません」という人はいない
仮に私が上司に「お前は甘い」と言われれば、気持ちよくありません。多少自分自身に落ち度があるようなことであったとしても、素直に聞けないかもしれません。
私が職場で部下を持っているときにも、部下に対して「甘え」なんて言葉は使ったことがありません。
まず自分自身が言われて気持ちが良くない言葉は使うべきではない。
それと「甘い」って、何が甘いのか、割と具体性に欠ける言葉ですよね。もしも本当に説教したいんであれば、何が甘えた行為なのか、具体的にストレートに言った方がいいと思うんです。
そのほうが言われた方もすっきりしますよね。「確かに自分は甘えてたな」と思えるかもしれない。
精神疾患の人に甘えという人は、病気の無理解を甘えという言葉で濁している
私の妻は双極性障害で、妻のお姉さんからも「甘えている」と言われます。妻のお姉さんはうつ病の既往歴があるにも関わらず。
自分自身が精神疾患であるとしても他人を理解できないということがある例です。
このときの「甘え」という言葉って、その言葉から得られるものってないですよね。
本当にアドバイスや説教がしたいんなら、「もう少しこういう生活をすべき」みたいな具体性のあるものを言えばいいんです。
そこから得られるものがありますからね。
でも「甘えている」って言葉からは学ぶものが何もないんです。どうすればいいというものが、まったく含まれていないからなんです。
ということは、この妻の場合でいえば「双極性障害」について、まったく理解していないから具体的な言葉がでないということなんです。
「甘え」と言われた場合の対処法
対処法と書いてしまいましたが、わたしの妻のように精神疾患の人が「甘え」と言われた場合の対処法と言えば、
「逃げる」「離れる」「距離を取る」
これしかないと考えています。なかなか反論したりすることも負担になるでしょうしね。
そのような上司がいるような職場からは離れたほうがいい。仮に休職中だったら、復職した途端にまた病気になってしまいます。
精神衛生のことを考えれば、理解のある職場を探した方がいいのかなって思ってしまいます。
反論できる余地がある人であれば、どの部分が甘えているのか、具体的に聞くといいという記事を読んだことがあるのですが、わたしは勧めません。
そもそも具体的に話ができない人なんですから、そんなことを言えば頭に血が昇って逆ギレされるだけのような気がしますから。
そんな態度しか取れない人こそが甘えている人であって、自己成長に取り組んでいない証であると言えるのです。
「甘え」なんて社会には絶対に必要な部分だ
もちろんわたしは精神疾患の人に対して、「甘えている」なんてことは思わないのですが、そもそも人って甘えるもんだと思いませんか?
太るって分かっていても、甘いものが食べたくなるじゃないですか(笑)
頑張らないといけないときでも、サボってしまうこともあるでしょう。
そういう甘えを許す社会にしなければならないんじゃないですかね。他人に対してそこまで厳しくする必要はないと思うんです。
特にわたしの妻も含めて精神疾患の人は、多少なりとも「甘えているのかな?」と思いながら生活している人も少なくありません。
「精神疾患は甘えじゃない」と言い聞かせることもいいのですが、「こんなときくらい甘えてもいいだろう」と思うことも大事。
精神疾患は脳が原因のことが多い。そんなときは、誰かに甘えましょうよ。いいじゃないですか、それくらい。ぼちぼちでいいんですよ、ぼちぼちで。